記事 · リネン 2026-09-30

手染めリネンの洗い方と長く着るためのコツ

植物染料で染めた生地は、正しいケアで色の変化を楽しめます
工
工藤 勝
店主
2026-09-30
巻いて重ねたタオルとリネン

手染めのリネンシャツを買ったとき、最初に気になるのは「洗い方を間違えたら色が落ちるのでは」という不安だと思います。植物染料は化学染料より色落ちしやすい面がありますが、それは欠点ではなく、着込むほどに色が変化していく過程を楽しむための性質です。正しいケアを知っておくと、その変化が「劣化」ではなく「育ち」に見えてきます。

洗濯は手洗いか、洗濯機の手洗いコースで

植物染料で染めたリネンは、洗濯機の通常コースで洗うと摩擦で色落ちが早まります。手洗いか、洗濯機を使う場合は手洗いコース(水流が弱いもの)を選んでください。水温は30度以下が目安です。

洗剤は中性洗剤を少量使います。おしゃれ着用の液体洗剤で問題ありません。漂白剤は植物染料を急激に脱色させるので、絶対に使わないでください。柔軟剤は使っても使わなくてもどちらでも構いませんが、リネン本来のハリが少し失われます。

乾燥は陰干し、形を整えてから

洗い終わったら、軽く押して水を切ります。絞ると繊維が傷むので、タオルに挟んで水分を吸わせる方法が丁寧です。干すときは直射日光を避けた風通しのよい場所で、形を整えてから干してください。

リネンは乾くと少しシワが残りますが、それがリネンらしい表情でもあります。気になる場合は、少し湿った状態でスチームアイロンをかけると、きれいに伸びます。

色の変化は「育ち」として受け取る

植物染料の色は、洗うたびに少しずつ落ち着いていきます。最初の柿色が、半年後には少し淡い橙に変わる。それが手染めの面白さです。急激な色落ちを防ぐために、最初の2〜3回は単独で洗うことをお勧めします。

保管するときは、直射日光の当たらない場所に畳んで置くか、ハンガーにかけてください。長期間しまう場合は、通気性のある布袋に入れると湿気がこもりません。ビニール袋での保管は避けてください。

手染めのリネンは、最初の一枚が一番鮮やかで、着るほどに自分の色になっていきます。その変化を記録しておくのも、長く付き合うための楽しみ方のひとつです。

#リネン#手染め#ケア#秋

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